希望ナッシング
今、自分の人生に希望は持っていない。
おそらく自分は親が死んだ後、そのまま孤独死するだろう。
一人の友人もおらず、女を抱いたこともないまま、間違いなく死ぬ。
そんな予感は学生の頃からしていた。
でも明確に寂しさを感じるようになったのは、昨今からだ。
他人から見た私はどうやら想像以上に気持ち悪いようだ。
自分の容姿その他の醜さもわかってきた。
だから寂しくても納得している。
でも問題は残りの人生だ。
長過ぎる。
希望がない人間には、数十年はきつい。
年々動かなくなる身体を引きずって、希望のない毎日を歩むのだと思うと、気が重くもなろうというものだ。
毎日、ボディーブローを食らっている気分だ。
用事があって街へ行くと若者がいる。
この前飲食店でカウンターで飯食ってたら、隣に上下ジャージのやんちゃな感じの若者二人が座って飯食ってた。
話のほとんどはパチスロとか。
で、給料は26万円なんだって。
意味分かんないよ。
給料26万もらって、友人いて、人生楽しんでそうな人間がいる一方で、私みたいなウンコがいる。
彼らはしっかり替え玉していったよ。
私はスープ飲み干したよ。
でも給料26万もらってても人生楽しめる気はしないんだけどね。
将来の不安はどうにかなるかな。
このままだと餓死すんじゃねえかなとちょっと思ってるから。
今住んでるところでも、駅前とかに明らかに浮浪者のおっさんとかが、ビルの影で寝てたりするからさ。
ああ、東京大阪じゃなくてもいるんだなって。
ここらでホームレスすんのって相当根性いるんだろうなって思うよ。
何せ数が少ない。
つまり仲間がいない。
他人と協力できない状態で、浮浪者はマジやべーよ。
まあ将来の私の姿かもなんだけどな。
田舎に帰るからここではならないだろうけど。
うちの田舎でも河川敷にホームレスがいるって噂になったことがあった。
他人事じゃねーや……。